ヴィラ・ピエールフー(Institut Villa Pierrefeu、以下IVP) は、フランス語圏スイスにおける女性教育の先駆者、ドレッテ・ファイエタス女史によって1952年に創設されたスイスのフィニッシングスクール(仕上げ学校)です。
「フィニッシングスクール」とはマナーや社交上のプロトコールの基本を学び、女性としての美しい心を磨くと同時に、品格や他者への思いやりを身に着けるヨーロッパに伝統の教育プログラムです。IVPの名声は世界中の様々な社交界で今に語り継がれ、現在も多くの女性にとって憧れのプログラムであり続けています。
フィニッシングスクール(仕上げ学校)は、女性が国際的な社交の場やふだんの日常生活のなかで必要とされるマナーやプロトコールを身につけることを主眼とした教育プログラムです。
スイス・レマン湖畔のモントルー市やその周辺には、かつて10数校を数える学校が点在し、ヨーロッパにおけるフィニッシング教育の一大中心であることを誇っていましたが、社交界そのものの変化や、生徒本人はもちろん親御さんの関心の移り変わりを反映して多くの学校が廃校になったり、教育内容を大きく変えたりしました。
現在、モントルー地区のみならず、ヨーロッパ全域を見渡しても、伝統的かつ体系的なフィニッシング教育を実践しているのはピエールフー1校のみ、といっても過言ではありません。
フィニッシングスクールの伝統を未来に継承すべく、現在も学校創設者ドレッテ・ファイエタス女史(Mme. Dorette FAILLETTAZ)の実子にあたるヴィヴィアン・ネリ女史(Mme. Vivian NERI:校長)、および直孫にあたるフィリップ・ネリ氏(M. Philippe NERI:ディレクター)が文字通り世代を超えて学校運営と教育実践の両方に傾注しています。
例えばディナーでの立ち振る舞い、礼儀、会話です。ここではIVPで学ぶことのできる科目に合わせてご紹介します。
樽見 雅子
Masako Tarumi (IVP Coordinator in Tokyo)
(C) Institut Villa Pierrefeu